
シマシマリズム
秩序の裏側 でたらめのほんと

三輪眞弘(作曲家/情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授×近藤滋(生物学者/大阪大学大学院生命機能研究科教授)
数式、辞書の索引、レジ待ちの行列。私たちの周りにはたくさんの「秩序」があふれています。しかし私たちは秩序を求める一方で、時には全く 逆の「でたらめ」に強く魅了さ れることもあります。私たちにとって「秩序」とは、「でたらめ」とは、一体何なのでしょうか。今回の対談で は、動物の模様形成にひそむ「秩序」を、チューリングパターンという数理モデルによって見出した生物学者・近藤滋さんと、厳密な規則性に 支えられながらも「でたらめ」であるかのような“逆シミュレーション音楽”を制作する作曲家・三輪眞弘さんをお招きし、「秩序」と「でたらめ」の関係や、その魅力に迫ります。
日時:2015年10月3日(土)17:00-19:00(16:30より受付)
会場:梅田 蔦屋書店 4thラウンジ(ルクア イーレ9F 大阪府大阪市北区梅田3-1-3)
JR「大阪」駅から徒歩約3分
梅田 蔦屋書店URL:http://real.tsite.jp/umeda/
ゲスト:三輪眞弘(作曲家/情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授)
近藤滋(生物学者/大阪大学大学院生命機能研究科教授)
主催:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)
共催:公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPS)
支援:JST(科学技術振興機構)科学技術コミュニケーション推進事業「ネットワーク形成型」
企画制作:
CSCDワーキングメンバー(小林傳司・神里達博・木ノ下智恵子・久保田テツ・辻田俊哉)
知デリ学生スタッフ(安藤歴・五十嵐久人・宍戸里帆・竹花藍子・鄭実香・中嶋研生・宮内天士・山本遊)
*ゲストプロフィール*
三輪 眞弘(みわ まさひろ/作曲家、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授)
1958年東京生まれ。作曲家・メディアアーティスト。東京都立国立高等学校卒業後、渡独。国立ベルリン芸術大学、国立ロベルト・シューマン音楽大学で作曲を学ぶ。コンピュータを用いたアルゴリズミック・コンポジションと呼ばれる手法で数多くの作品を発表。2007年プリ・アルスエレクトロニカでグランプリ(ゴールデン・ニカ)などを受賞。2000年に佐近田展康と結成した作曲・思索のユニット「フォルマント兄弟」の兄。代表作に「村松ギヤ・エンジンによるボレロ」、「またりさま」など。
http://www.iamas.ac.jp/~mmiwa/
近藤 滋(こんどう しげる/生物学者、大阪大学大学院生命機能研究科 教授)
1959年東京生まれ。1988年、京都大学大学院医学研究科博士課程修了。専門は発生学。1995年に、タテジマキンチャクダイの体表面の縞模様がチューリング・パターンという化学反応の波であることを、数理シミュレーションと実験で確認する。1997年ベックマン奨励賞受賞、2012年ナイスステップな研究者に選出される。主な著作に『波紋と螺旋とフィボナッチ-数理の眼鏡でみえてくる生命の形の神秘』学研メディカル秀潤社など。
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/