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素材と交感する、二人
名和晃平(彫刻家)× 能木雅也(大阪大学産業科学研究所准教授)


材料としての「木」にとことん寄り添い、「透明な21世紀の紙」や「紙の太陽電池」といった新素材を開発し、軽くてしなやかな電子デバイスの試作を通じて、セルロースの新たなイノベーションで注目を集める研究者・能木雅也氏。そして、ビーズや発泡ポリウレタンなど、身近な素材の意味を縦横無尽に読み替えながら、「Cell」という概念をベースに彫刻や空間を作り出す新進気鋭の彫刻家・名和晃平氏。
今回は、技術と表現の革新に挑み続けるお二人のゲストをお招きし【素材から呼び起こされる創造性】をテーマに、テクノロジーとアートの二つの角度から、対話を深めます。
日時:2013年3月31日(日) 17:00~19:00
場所:アップルストア銀座 3Fシアター
ゲスト:名和晃平(彫刻家/京都造形芸術大学准教授)
能木雅也(大阪大学産業科学研究所准教授)
主催:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)
共催:アップルストア銀座
企画製作:CSCDワーキングメンバー(小林傳司・神里達博・木ノ下智恵子・久保田
テツ・辻田俊哉・山内保典)
知デリ学生スタッフ(佐々木啓、鈴木寛和、鳥居大嗣、中谷和生、新倉 奈々子、濱崎杏子、松延徹人、米田千佐子)
*ゲストプロフィール*
名和晃平(なわこうへい)
1975年生まれ。2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程彫刻専攻修了。1998年英国王立美術院交換留学。感覚や思考のメタファーとしてのマテリアルを「PixCell」という独自の概念を機軸に多様な表現を展開。近年の個展に『L_B_S』(メゾンエルメス、東京)、『名和晃平̶ シンセシス』(東京都現代美術館)、第14回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2010最優秀賞、韓国・チョナンに屋外彫刻"Manifold"を設置予定など国内外で活躍。2009年より京都に創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」を立ち上げ、作品制作から、携帯電話のデザインプロジェクトや、ミュージシャンのPVやステージセット等に携わり活動は多岐にわたる。
能木雅也(のぎまさや)
1973年生まれ。2002年名古屋大学生命農学研究科博士(農学)取得。産業技術総合研究所、京都大学国際融合創造センター、日本学術振興会特別研究員PD(京都大学生存圏研究所)を経て現職。ナノマテリアル、セルロース材料、プリンテッド・エレクトロニクスをキーワードに研究。樹木をはじめとする植物細胞壁であるセルロースナノファイバー(セルロースミクロフィブリル)から「透明な21世紀の紙」や「紙の太陽電池」といった新素材を開発。さらに、それらの材料をエレクトロニクス産業分野などに結びつけるため、ナノファイバー材料の特性向上技術やプロセス技術を開発する。平成22年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞など研究業績多数。
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