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知術ノマドカラミタ
~創発のフィールド~
藤浩志(美術作家)×藤本仰一(大阪大学准教授・理学)


人々のライフスタイルが、かつてない速度で変貌を続ける現代。クリエーションの現場も、あらゆる領域へと広がっています。それは、国境や文化の壁のみならず、サイエンスかアートか、またテクノロジーかといったジャンルをも越境します。そうやってラボやアトリエを後にしたクリエイター達は、いうなれば「知術のノマド」。日々、世界のあらゆるサイトで、創発の機会を探る旅を続けているのです。むろん、グローバルに均質化した世界に迎合するわけではありません。グローバリズムがむしろ陳腐化した今だからこそ、彼ら/彼女らは、ローカルな個々のフィールドに価値を見いだすのです。
今回の「知デリ」は、そんな"イマ、ココ"を自由に行き来しながら、"多様な知術の窓"を開放する、美術作家と生物物理学者をお招きし、新時代の<創発のフィールド>をテーマに対話を繰り広げます。
日時:2014年2月28日(金) 18:30~20:30
場所:阪急うめだ本店9階 祝祭広場
ゲスト:藤浩志(美術作家・十和田市現代美術館副館長)
藤本仰一(生物物理研究者・大阪大学理学研究科准教授)
主催:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)
共催:公共圏における科学技術・教育研究拠点(STiPs)
企画製作:CSCDワーキングメンバー(小林傳司・神里達博・木ノ下智恵子・久保田
テツ・辻田俊哉・山内保典)
*ゲストプロフィール*
藤浩志(美術作家・十和田市現代美術館副館長)
1960年鹿児島生まれ。京都市立芸術大学大学院修了。パプアニューギニア国立芸術学校勤務。都市計画事務所勤務を経て92年、藤浩志企画制作室を設立。在学中から地域社会を舞台とした表現活動を志向し、様々な対話と地域実験を重ねる。主な作品や活動には「ヤセ犬の散歩」「お米のカエル物語」「Vinyl Plastics Connection」「Kaekko」「藤島八十郎をつくる」等、全国各地で地域資源・適正技術・協力関係を活かした活動の連鎖を促す美術類のデモンストレーションを実践している。
藤本仰一(生物物理研究者・大阪大学 理学研究科 准教授)
1972年東京生まれ。2001年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。カオス理論や複雑系の物理学を専門とし、細胞の社会や人間の社会など、複雑でダイナミックな生命システムの振る舞いに共通する法則を、計算機シミュレーションを通じて探索している。さらに、環境や社会のさまざまな変化に対して、人々が柔軟に対応していく仕組みの自然発生にも関心が深く、クリエイターと活動のフィールドとの関わり方に特に興味がある。自身もアーティストと共同での作品制作等を行う。
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